園児の健康

おもな感染症の症状と登園基準

入園のしおり、もしくは進級のしおりp15~17をご参照していただき、主治医の許可が得られてから登園してください。
病名によっては、登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)が必要です。

もくじ

病名をクリックして下さい。

あ:咽頭結膜熱インフルエンザウィルス性肝炎A型ウィルス性肝炎B型おたふく(流行性耳下腺炎)
か:疥癬感染性胃腸炎(流行性嘔吐下痢症)急性出血性結膜炎ぎょう虫症結核
さ:しらみ真菌症水痘
た:腸管出血性大腸菌感染症手足口病伝染性軟属種突発性発疹とびひ(伝染性膿痂疹)
な:蚤(のみ)
は:はしか(麻疹)百日咳プール熱(咽頭結膜熱)風疹ヘルパンギーナヘルペス性菌肉口内炎
ま:マイコプラズマ肺炎水イボ(伝染性軟属種)水ぼうそう(水痘)三日はしか(風疹)
や:溶連菌感染症
ら:流行性嘔吐下痢症流行性角結膜炎流行性耳下腺炎りんご病(伝染性紅斑)

病名

咽頭結膜熱

【潜伏】5〜6日
【感染】潜伏期後半〜発病後約5日間
【症状】発熱、のどの痛み、目の赤み、目やに
【登園】主な症状がなくなったあと、2日経過し、集団保育が可能な状態に回復してから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

インフルエンザ

【潜伏】24~48時間
【感染】感染後約10日間
【症状】悪寒、突然の高熱、咽頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻みず、せき
【登園】発症後5日を経過、解熱後3日を経過し、体力が回復したとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。
【出席停止期間】
学校保健安全法施行規則改正(平成24年4月1日施行)
昨今、抗インフルエンザウイルス薬の投与により、感染力があっても発熱などの症状が早期に軽減するため、従来の出席停止期間では感染拡大を防止できない状況が生じてしまいました。
そこで、臨床実験研究を踏まえ「発症後5日を経過し、解熱後2日(学童以上)を経過するまで」と出席停止期間が改正されました。
低年齢者ほどウイルス排出が長期に及ぶことから、「保育所における感染症対策ガイドライン」により幼児は「発症後5日を経過し、解熱後3日を経過するまで」となりました。
※「発症」とは、発熱を目安とする。
※鳥インフルエンザ(H5N1)及び新型インフルエンザ等感染症を除く。
【出席停止期間の算定】
発症(発熱が目安)の翌日を発症後1日と算定、発症後5日までは登園(または出勤)停止です。
また、月曜日に解熱した場合、火曜日は解熱後1日目、水曜日は解熱後2日目、木曜日は解熱後3日目で、金曜日~登園可能です。
※学童以上は解熱後2日を経過するまでで、職員は木曜日~出勤可能(途中、発熱したら平熱となった翌日~再度カウントする)
発症発症後1日発症後2日発症後3日発症後4日発症後5日発症後6日発症後7日
熱の経過例)服薬なし解熱解熱後1日解熱後2日解熱後3日
職員登園可
解熱後4日
園児登園可
熱の経過例)服薬開始解熱解熱後1日解熱後2日解熱後3日解熱後4日
登園可
発症 熱の経過
発症後1日 例)服薬なし 例)服薬開始
発症後2日解熱
発症後3日解熱 解熱後 1日
発症後4日解熱後 1日 解熱後 2日
発症後5日解熱後 2日解熱後 3日
発症後6日解熱後 3日
職員 登園可
解熱後 4日
登園可
発症後7日解熱後 4日
園児 登園可
但し、出席停止期間は基準で、病状により園医その他の医師が感染のおそれがないと認めた場合は、この限りではありません
※アレルギーのある方は、接種を受けられない場合があります。
通常、発熱後12時間以上経過しないとインフルエンザ判定検査で陽性とならないので、受診のタイミングを考慮しましょう。

ウィルス性肝炎・A型

【潜伏】15~50日(2~6週間)
【症状】発熱、黄疸、全身倦怠
【登園】主な症状がほとんど消えて、肝機能が正常化し主治医の許可が出たとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

ウィルス性肝炎・B型

【潜伏】30~180日(1~6か月)
【症状】発熱、黄疸、全身倦怠
【登園】主な症状がほとんど消えて、肝機能が正常化し主治医の許可が出たとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

おたふく(流行性耳下腺炎)

【潜伏】14~24日
【感染】発症の7日前から9日後
【症状】耳下腺の腫れと痛み、発熱、頭痛、食欲不振
【登園】耳下腺の腫れが消えたとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

疥癬(かいせん)

【潜伏】約1か月
【症状】下腹部、わき、うで、指の股に発疹、かゆみ
【登園】完全に治癒するまで
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

感染性胃腸炎(流行性嘔吐下痢症)

【潜伏】1~3日
【症状】下痢(白色ないし淡黄色の便)、おう吐、軽度の発熱
【登園】主な症状がほとんど消えて、体力が回復してから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

急性出血性結膜炎

【潜伏】24~36時間
【感染可能期間】発病後約4日
【症状】発熱、目の強い赤み、腫れ、光をまぶしがる
【登園】医師の診断により伝染のおそれがなくなってから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

ぎょう虫症

【症状】肛門部のかゆみ、睡眠障害、指しゃぶり
【登園】出席停止の必要はないが駆除が必要
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

結核

【症状】微熱、食欲不振、咳
【登園】医師の診断により伝染のおそれがなくなってから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

しらみ

【症状】耳の後ろ、後頭部をかゆがる、不眠、いらつき
【登園】出席停止の必要はないが駆除が必要
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

真菌症

【症状】口腔内では鵞口瘡、舌やほほ粘膜にミルクかす様の斑点、食欲減退。陰股部ではカンジダ皮膚炎、おむつかぶれに似た発疹、かゆみが強い。
【登園】出席停止の必要はない
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

水痘(すいとう)

【潜伏】11~20日
【感染】水疱の出る前2日~後6日
【症状】発疹、水ほう、かさぶたが全身いたるところにできる。かゆみがある
【登園】すべての発疹がかさぶたになったとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

腸管出血性大腸菌感染症

【潜伏】3~5日
【感染】腹痛、大量の血便、水様の下痢、おう吐、発熱
【登園】伝染のおそれがなくなってから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

手足口病

【潜伏】2~7日
【感染】水ぶくれが消えるまで
【症状】手のひら、足の裏、口の中に水ぶくれ
【登園】熱がなく、普段どおり飲食でき元気があれば可能
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

伝染性軟属種

【潜伏】14~50日
【症状】丸くて光ったいぼ、つぶすと白い塊が出る
【登園】特に出席停止の必要はなし
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

突発性発疹

【潜伏】約10日
【症状】突然の高熱、解熱後全身に発疹、下痢
【登園】解熱し体力が回復したら
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

【潜伏】2~10日
【感染】水疱消滅まで
【症状】主として豆粒大の水疱、うすいかさぶた
【登園】医師の判断による(皮疹が乾燥しているか湿潤部位が覆えるもの)
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

(のみ)

【症状】多くは猫の蚤による刺し口のあるかゆい発疹
【登園】出席停止の必要はないが駆除が必要
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

はしか(麻疹)

【潜伏】11~13日
【感染】発疹出現の前後4~5日
【症状】初めの2~3日間、熱・咳・鼻みず・目やに、いったん解熱して再度発熱時に同時に発疹
【登園】解熱後3日を経て集団保育が可能な状態に回復したら
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

百日咳

【潜伏】6~20日
【感染】感染後約3週間
【症状】最初普通の風邪のような咳。次第に激しい咳きこみ
【登園】特有の咳が出なくなり、集団保育が可能な状態に回復したら。または5日間の適正な抗菌薬による治療を終了する迄
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

プール熱(咽頭結膜熱)

【潜伏】5~6日
【感染】潜伏期後半~発病後約5日間
【症状】発熱、のどの痛み、目の赤み、目やに
【登園】主な症状がなくなったあと、2日経過し、集団保育が可能な状態に回復してから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

風疹

【潜伏】14~21日
【感染】発疹出現の前後7日間
【症状】発熱とほぼ同時に発疹、リンパ腺の腫れ
【登園】発疹が消えたとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

ヘルパンギーナ

【潜伏】2~7日
【症状】高熱、のどの奥に水ぶくれができて痛い、食欲不振
【登園】解熱し、食事も十分できて元気になってから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

ヘルペス性菌肉口内炎

【潜伏】2日~2週間
【症状】高熱、口内炎症状、歯ぐきの腫れ
【登園】症状が改善し、元気があれば登園可能
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

マイコプラズマ肺炎

【潜伏】10~24日
【症状】頑固な咳(特に夜間)、発熱(微熱のこともある)
【登園】症状が改善し、元気があれば可能。
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

水イボ(伝染性軟属種)

【潜伏】14~50日
【症状】丸くて光ったいぼ、つぶすと白い塊が出る
【登園】特に出席停止の必要はなし
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

水ぼうそう(水痘)

【潜伏】11~20日
【感染】水疱の出る前2日~後6日
【症状】発疹、水ほう、かさぶたが全身いたるところにできる。かゆみがある
【登園】すべての発疹がかさぶたになったとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

三日はしか(風疹)

【潜伏】14~21日
【感染】発疹出現の前後7日間
【症状】発熱とほぼ同時に発疹、リンパ腺の腫れ
【登園】発疹が消えたとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

溶連菌感染症

【潜伏】2~4日
【感染】潜伏期後半~発症後約7日間
【症状】発熱、のどの痛み、体や手足の発疹、舌がいちごのようになる
【登園】抗菌薬を飲み始めて24時間以上経って、体調がよければ
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

流行性嘔吐下痢症

【潜伏】1~3日
【症状】下痢(白色ないし淡黄色の便)、おう吐、軽度の発熱
【登園】主な症状がほとんど消えて、体力が回復してから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

流行性角結膜炎

【潜伏】1週間以上
【感染】発病後約2週間
【症状】目の赤み、目やに
【登園】医師の診断により、伝染のおそれがなくなってから
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

流行性耳下腺炎

【潜伏】14~24日
【感染】発症の7日前から9日後
【症状】耳下腺の腫れと痛み、発熱、頭痛、食欲不振
【登園】耳下腺の腫れが消えたとき
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)を必ず提出してください。
用紙は園にもあります。

りんご病(伝染性紅斑)

【潜伏】4~21日
【感染】かぜ症状発現~顔に発疹が出る迄
【症状】両ほほの赤み、かゆみ、ほてり、腕・太ももに斑点やまだら模様
【登園】元気がよければ登園可能
【必要書類】
登園再開時に意見書(医師が記入)または登園届(保護者が記入)を提出ください。
用紙は園にもあります。

もくじ

病名をクリックして下さい。

あ:咽頭結膜熱インフルエンザウィルス性肝炎A型ウィルス性肝炎B型おたふく(流行性耳下腺炎)
か:疥癬感染性胃腸炎(流行性嘔吐下痢症)急性出血性結膜炎ぎょう虫症結核
さ:しらみ真菌症水痘
た:腸管出血性大腸菌感染症手足口病伝染性軟属種突発性発疹とびひ(伝染性膿痂疹)
な:蚤(のみ)
は:はしか(麻疹)百日咳プール熱(咽頭結膜熱)風疹ヘルパンギーナヘルペス性菌肉口内炎
ま:マイコプラズマ肺炎水イボ(伝染性軟属種)水ぼうそう(水痘)三日はしか(風疹)
や:溶連菌感染症
ら:流行性嘔吐下痢症流行性角結膜炎流行性耳下腺炎りんご病(伝染性紅斑)

注意事項

学校伝染病にかかると、病気の種類や病状によっては出席停止の措置が必要になります。必ずしも出席停止になるとは限らない病気もありますが、受診もせず病名も不明のまま登園することは本人の健康面や集団(他児)に影響をおよぼしますので、必ず医療機関を受診し医師の指示を受けましょう。
ご協力よろしくお願いいたします。